ギャラリーテン/gallery ten〜コラム vol.99 "小山義則さんの土鍋に感動!" "椎名勇さんの土鍋に感動!" "長谷園の土鍋に感動!" "松浦香織さんの鍋つかみに感動!"

ギャラリーテン/gallery ten〜コラム vol.99 "小山義則さんの土鍋に感動!" "椎名勇さんの土鍋に感動!" "長谷園の土鍋に感動!" "松浦香織さんの鍋つかみに感動!"

<2017年2月号>



小山義則さんの土鍋に感動!

茨城県笠間市で作陶する小山義則さん。
最初は、朴訥で話しかけづらい印象でしたが、とても温厚で世話好きな方。
7年ほど前から何度か出展していただいていますが、伊賀の土と薪窯にこだわって制作された土鍋の中の土鍋。
前回の土鍋展に出展依頼をした際、よい土ができず納得のいく鍋ができないと断られました。
残念ではありましたが、小山さんの作陶に対する真摯な姿勢に感動しました。
私の自宅では14年モノの小山さんの炊飯土鍋がいまだ活躍中です。
鍋底には大きな亀裂が入り、縁も欠けたりしていますが、全く支障がありません。
長く使い続けてますますアジが出て魅力を増す小山さんの土鍋です。
奇をてらった派手さがなく、質実剛健な土鍋の良さを使って体感していただきたいと思います。




椎名勇さんの土鍋に感動!

栃木県那須で作陶する椎名勇さん。
私が初めて買った作家モノの土鍋が椎名さんの水牛のフタの作品。
器の本などに載っていた椎名さんの土鍋にずっとあこがれていました。
gallery ten での土鍋展では必ず出展していただいている椎名さんの水牛土鍋。
造形がユニークなだけではなく、沸騰したら、水牛の鼻の孔からシューっと蒸気が出るのが楽しいのです。
現在、カフェでのカレーランチの時にこの鍋でごはんを炊いたり、薬膳料理教室やおばんざいランチなどでも出番が多いこの土鍋。
過去に椎名さんの水牛土鍋をお買いになった方のほとんどが大満足だと喜ばれています。
家族や仲間で囲む鍋が一層楽しくなることでしょう。
14年以上酷使し水が漏れるようになってしまい、フタはそのまま使い、鍋部分だけを作りなおしていただきました。
椎名鍋にはすべてシリアルナンバーが打ってあり、記録されている個体別のサイズに合わせて作られたのです。感動!




長谷園の土鍋に感動!

三重県伊賀市で天保3年(1832年)から代々引き継がれてきた長谷園。
国登録有形文化財でもある16連房の登り窯は、現存しているもので最長だと言われています。
現在では多くの職人さん方の手によりガス窯で焚かれています。
老舗ならではのバラエティ豊かな土鍋のラインナップは目をみはるものがあります。
寄せ鍋、蒸し鍋、炊飯鍋、燻製鍋、耐熱器、IH熱源鍋、・・・・・。
また、サイズ展開も豊富で、多様な用途に対応できます。
その上、書籍やネットで土鍋のレシピをたくさん提案し、徹底的に土鍋の魅力をいかんなく伝えているところに感動!
金属の鍋では得られない遠赤外線効果で美味しくなる食材、高い保温性で、食卓に革命を起こします。
土鍋ファンの方も、土鍋初心者の方も、ぜひお手にとってごらんください。




松浦香織さんの鍋つかみに感動!

静岡県袋井市で創作する松浦香織さん。
香織さんとは長いお付き合いです。
本職は版画家ですが、数年前、ダメ元で布の作品(鍋つかみ)を作ってくださいとお願いしてみた。
それまではミシンに触ったこともなかった香織さんですが、おもしろそうなのでやってみると快諾。
お母様のご指導の下、できた作品を見て驚きと感動を覚えました。
カタチやデザインや何やら得体の知れぬ生き物に意表をつかれるばかりではなく、自由なミシンワークの線が斬新でスゴい!
香織さんの作品が宅急便で送られてくると、いつもワクワクして取り出しいつもキャーキャーとテンションが高くなる。
毎回期待を裏切らないどころか、どうやったらこんなにパンチの効いたものをイメージできるのだろうと感心します。
今回は、鍋つかみや鍋敷きとともに、鍋をテーマにしたドローイング作品も登場します。お楽しみに!












コラム vol.99 "小山義則さんの土鍋に感動!" "椎名勇さんの土鍋に感動!" "長谷園の土鍋に感動!" "松浦香織さんの鍋つかみに感動!"